ROLEX EXPLORER1 REF.14270

シンプルながらバリエーションが多彩なモデル
先代Ref.1016から大きくモデルチェンジしたRef.14270は、風防がプラスチックドームからサファイアクリスタルに変更され、ムーブメントもCal.1570からハイビートのCal.3000へと変更されたと同時に、近代ロレックスの仲間入りを果たしました。今となっては、夜光に使われているトリチウム、ラグの横穴、シングルバックルといったヴィンテージのテイストを残していて、リアルヴィンテージに近い存在となっていることから、ヴィンテージの入門編としても最適でしょう。
1・ブラックアウト|製造期間1990年~1991年(シリアルE後期~X)

製造初期であるE番後期~X番にしか該当しない希少な「ブラックアウト」。369のアラビア数字は、プレートのみのもの、黒くペイントされているものの大きく2種類に分けられます。余談ですが、インデックスのシルバーの部分は18Kホワイトゴールドを使用しています。
最初の「ブラックアウト」ダイヤルは全てのプリントがシルバープリントとなっています(王冠マーク、ROLEXロゴ等12時位置の3列、6時位置のクロノメーター表記、ミニッツトラックも含めて全て)。 後期の「ブラックアウト」にはホワイトフォントのブラックアウトダイヤルも存在するようです。


2|製造期間1991年~1998年(シリアルN~U)

リファレンスの中で最も製造期間が長く、最も種類が多い期間。ヴィンテージロレックスの入口として、夜光のエイジングや4桁リファレンスから続くディテールを選べる期間の時計。
W番ごろ(1994年ごろ)から、ラグの外側に穴のないケースに変更になります。それと同時期にダブルロックのクラスプに変更になります。





上の写真のような「T SWISS -T<25」ダイヤルは98年ごろのU番ぐらいまで製造されています。


ゼブラダイヤル(フローズンダイヤル)
比較的初期の「T SWISS T<25」ダイヤルには、塗料が劣化したことで表面に塗料の粒が浮き上がってくるものがあります。ただし、これは当時、90年代初頭に使用していた塗料の問題による劣化です。綺麗にエイジングしたダイヤルが見つかったとしたら、それは手に入れておくべきかも。
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トリチノバ
U番後期に”トリチノバ”と呼ばれている個体があります。ダイヤルは「T-SWISS T<25」ですが、アラビア数字に塗られている塗料がルミノバのため、他のスポーツモデルと同様、ブラックライトを当てて強制的に発光させるとブルーに光って、グリーンに蓄光するのが特徴です。
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3・SWISS ONLY|製造期間1998年~1999年(シリアルU~A)

夜光塗料がトリチウムからルミノバへと移行したことにより、「T SWISS T<25」表記はなくなり、「SWISS」表記のみとなります。「SWISS」表記は、製造期間も約1年と短いので非常に生産本数も少ないです。


4・SWISS MADE|製造期間1999年~2000年(シリアルA~P)

Ref.14270の最終品番であるP番のものは、後継のRef.114270とダイヤルは実質的には同じようです。(Ref.114270では、ムーブメントが変わります)

