1976年「フォトキナ」で世界一明るいレンズとして発表されたF1.0の開放値を持つレンズ。先代のF1.2からさらに明るく、そして設計変更されてデビュー。E58というのはフィルター径のサイズですぐにE60のフィルターサイズとなります。
ただ単にフィルターの径(サイズ)が変更されただけではなく、レンズエレメントの元になるクリスタル自体がこの時変わっていると言われています。勿論それに伴い僅かな設計・仕様変更もされているはず。
なのでE58自体はかなり本数も少なく希少なわけですが、僕が評価するのは希少だからということでは無くて、レンズとしての写りが極めて素晴らしいという点です。これは、前述のクリスタルや僅かな仕様変更、そして何より「フォトキナ」で世界一のレンズを発表するというライカ社の意気込みがこのレンズにはこもっているからです。かなりオーバースペックで作っていることは間違いありません。もちろん数も作れない。コストも高い。結果、E60となる訳です。
とにかく、このレンズは撮ってその良さを実感して頂きたいです。このレンズの特徴さえ押さえれば、イメージの通りの写りをしてくれる、まさにライカのハイエンドモデルです。
*レンズは素晴らしく良い状態で、コーテングムラ・拭き傷・バル切れ・曇り等無く、機能面も申し分ありません。
レンズ外観に僅かに数カ所スレがございますが、気になるものではありませんし、商品画像でご確認いただけます。フード・フィルターが付属します。