浮世絵「辻斬り壊泥」
■アイアンメイデン x 浮世絵 コンセプト
アイアンメイデンはその音楽性のみならず、ジャケットにもストーリー性が強く
反映されており、その浮世絵化についても、そのストーリー性を大切にしました。
今回は、エディが江戸時代にやってきて悪さをした行いの記録を当時の江戸の浮世絵師が、
妖怪絵(※)として描いたという架空の設定にしました。
(※)妖怪絵は浮世絵のなかにもあるジャンルで、KISS浮世絵もその妖怪絵を
モチーフにした作品「接吻四人衆変妖図」もございます。
また作品右上部分のロゴは、伝説の拷問器具‟鋼鉄の処女”そのままモチーフにして、「穢行銘傳之内」(アイアンメイデンのうち)という文字を当て字にしております。 その文字の意味は、「穢れた行いを記した伝説」という意味となります。
■Iron Maiden浮世絵『辻斬り壊泥(つじぎりエディ)』作品紹介
彼らの代表作といわれているセカンドアルバムであり、メタル史上において屈指の名盤「キラーズ」のオマージュとして制作しました。
「切り裂きジャック」は日本だと江戸時代では辻斬りがそれにあたると考え、和製版「切り裂きジャック」として表現しました。
また、この壊泥(エディ)という当て字は、破壊することにこだわるという意味を込めており、単なる破壊者という文字通りのイメージではなく、「既成概念を打ち破るもの」「ネガディブな物や存在を一刀両断にする存在」として、あえて大胆な構図に仕上げました。
また浮世絵ではよくある短冊は、鋼鉄の処女の拷問器具をそのまま
モチーフにして、その短冊のなかに「穢行銘傳之内」(アイアンメイデンのうち)という文字を当て字にしております。