久しぶりに地味にパンチのある一本が入荷しました。みんな大好きなデイトナ6263。しかも初期のシグマダイヤル。マーク1ダイヤルはシグママーク無しで、次にこのナローシグマと言われるダイヤルに切り替わります。ナローと言われるだけあってシグマの両脇の幅が狭い位置で収まっています。そしてホワイトレターでビッグアイがこのダイヤルの特徴でもあります。
さらに、インダイヤルの掘り込みというか段がかなり付いていて、ポールのダイヤルのようです。これはかなりポイント高くて、立体感というかダイヤルの手の込みようを伺い知ることが出来ます。さすがにフラッグシップですね。(また、このダイヤルのシルバーはトロピカルに変色する事でも有名です)
明らかにこの後登場する通常のシグマやビッグデイトナとは違います。ケースコンディションもオリジナルシェイプを保ち好感が持てます。プッシャーもオリジナルのマーク2、ベゼルもオリジナルのマーク1、リューズも702リューズと交換されてはいないです。
1990年に日本ロレックスにてオーバーホールを行なっておりますが、その際もクリスタルとパッキンの交換のみで通過しております。(クリスタルは、ご購入後ドーム型に交換可能です)
案外無いですよ、素の状態でここまで整っていて触られた感のない個体は。何かしら手巻きデイトナは疑念の湧く箇所があったりしますが、トータル的にみて僕個人としては、もう無いかな、、、といった感じです。
ムーブメントもご覧頂ければお分かりかと思いますが、大変綺麗でケースの腐食も皆無です。
という事で、ちょっと久々にドキドキするデイトナ入荷したので、解説含め書いてみました。
もちろん販売しますので、気になった方はお早めにお問い合わせを。
では。
ENZOSHOP / CEO NAKAI