誰がいつ写真を撮影したのか、編集は誰がいつどのように行なったのかを、画像のメタデータ自動付与される機能を搭載したM11-Pが発売開始。AIで簡単に写真を生成できるようになっている現代では、オリジナリティを判定できるこの機能が撮影者にとって重要になるかもしれません。価格はボディのみ税込1,474,000円。
ライカのカメラはこれまで常に、歴史に残る重要な瞬間を世界中で目撃・記録してきました。ところが、写真の世界にデジタル化の波が到来した結果、ビジュアルコンテンツの真正性を確認することは益々困難になり、どのようにしてそれを確認するかが一層重要になっています。そこで今回、画像の真正性を示すことができる技術をカメラに取り入れ、デジタルコンテンツの信頼性をここでもう一度高めるとともに、世界で起きる重大な出来事を記録するツールとしてのライカのカメラの信頼度を改めて向上させていくことにしました
ライカカメラ社 社主 アンドレアス・カウフマン博士
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無印とPモデルの違い
Pの付くデジタルM型は、M9-P、M-P、M10-Pと続き、このモデルで4代目となる。従来通り、Pの主な違いは、ライカバッジが取り外され、ボディ上部に筆記体のライカロゴが刻印される。また、背面モニターの保護ガラスがサファイアガラス製になっている点も違う。ちなみにライカで一番初めのMPは1956年代にリリースされた。状態の良い個体であればオークションでは数億で取引されることも。
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新機能「Leica Content Credentials」
外観に加え、Pでは機能や性能面でアップグレードが行われる。M11-Pの目玉機能は、コンテンツ認証イニシアチブ(CAI)の規格に基づき、撮影者の氏名、撮影日、使用したカメラの機種、どのような編集が行われたかの履歴を安全な方法で記録する機能「Leica Content Credentials」(ライカコンテンツクレデンシャル)を搭載。来歴情報の記録に対応した世界初のデジタルカメラとしている。これまで多くの現場で使われてきたライカが、今一度、メディアツールとしての信頼性を見つめ直した革新的な機能だ。
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M11をベースとしたプロフェッショナル仕様
6,000万画素のセンサーを搭載し、Wi-Fi/Bluetooth機能、USB Type-C端子を装備。Pでは内蔵メモリが64GBから256GBに増量されている。ブラックのみトップカバーにはアルミを使用しており、約20%軽量化されている。シルバーは伝統的な真鍮を採用し、クローム仕上げとなっている。