過去に何度かサブマリーナの金無垢を取り扱う機会がありましたが、黒文字盤で70年というのは、今までで一番早いです。
一般的に1680シリーズ(カレンダー付きね)が登場したのは1965年くらいと言われていたみたいですが、どうも1969年みたい。シードの方が早かったようです。これは、HODINKEEのサブマリーナの特集記事にも書いてあります。
で、サブ1680のステンレスモデルはメーターファースト(赤サブ1~3型かな)が存在するんですが、金無垢はもしかすると無いかも、、、とか思っていたら、メーターファーストの藤壺ダイヤルがありました。69年製です。多分1年のみで、直ぐにこの時計のマーク2ダイヤルになります。
HODINKEEに出てましたので、ご覧になりたい方は是非。
https://www.hodinkee.jp/articles/rolex-submariner-reference-points
金無垢は当時からかなり高価でステンレスモデルの10倍くらいの値段がした筈です。そりゃーかなりの富豪しか買えないわけで、生産本数も少ない訳です。
そんな希少なモデルだからこそ、今回この時計の特徴あるディテールを幾つかピックアップして解説します。皆さんがこのモデルを買う際のご参考になればと。
まずは文字盤。ROLEXとOYSTER PERPETUAL DATEの2列のフォントと上下バランスに特徴があります。これはマーク1のメーターファーストの文字盤と同じ配列と比率です。6時位置も同様。メーターとフィートが入れ替わっているだけです。
次いでベゼルディスクですが、黒の部分がほぼ艶消しというか半艶消しで文字はほぼシルバー。黒ピカベースに金文字ではありません。
上の画像に特徴を簡単に記載しましたが、18K無垢のブレスはコマの取り外しもネジではなくてハメ殺しの為、今でもロレックスに出すと調整してもらえます(2021/6/28現在)。
フラッシュフィットも一見すると無垢に見えますが、実は中が中空になっていて、かなり凝った作りになってます。これも、このブレスの特徴です。この後の16808はケースとラグに厚みが出たので、相互に流用出来ないんで改造してあるものが多いです。
久しぶりの黒文字盤フジツボのブレス付きなので、少しばかり解説してみました。
いつも、時計やカメラが入荷する度に、今でもワクワクするNAKAIでした。
ENZO / NAKAI