滅多にお目に掛かることが少ないグレーにエイジングした”BLUE TROPICAL”と呼ばれる文字盤。いわゆるエイジング物なのですが、パープルに変わるバイオレットとは一線をかきます。
ただ、ごく稀にブルーがブラウンに変わるもの、そしてブルーからグレーに変わるものとあります。
ただ、いずれにしてもこのダイヤルをお目にかかる事は少ないと思うので、今回解説を。
この藤壺(ニップル)文字盤は、皆さんご承知の通り、1680の金無垢及びコンビモデル、そしてこの16808と16803のコンビモデルの最初に少しだけ存在します。今回は後述の16808の藤壺になります。
綺麗な発色のブルーからグレー掛かった落ち着いたブルーグレーに変化しています。決して文字盤が荒れてなる訳ではなく、当時の塗料や製造過程の問題で、この様に変化していきます。ただし、かなり稀なケースである事は間違い無いです。
4桁リファレンスの1680/8は、オリジナルでブレスも当時のものが付いていると、1000万円近くの値が付く物も出てきていますので、5桁のこの辺りも手堅く押さえておくのも良いでしょう。
見比べると明らかに違います。ロレックス はいろんな楽しみ方がありますので、奥が深いですね。そして楽しい!
ENZO / NAKAI