手巻きデイトナの伝説とも言えるリファレンスがこの6240。ノンオイスターケースから始まったデイトナですが、6239・6241等のノンオイスターケースの製品を作りながら防水性能を備えたネジ込み式プッシャーの開発と製品化に向けて、この6240を同時に発売しました。
ケースはノンオイスター同様の小ぶりなコロッとした感じで、試作?で作られたプッシャーは真鍮製。そこにメッキを施してある為、多くは擦れて下地の真鍮が見えています。プッシャーのネジ山はフラットで浅く試行錯誤の跡が伺えます。
リューズはツインロックの700リューズ。なので王冠マークの下に3つの点はありません。王冠マークのみ。また、インダイヤルの針も特徴があります。
その他、文字盤やムーブメント、裏蓋の刻印など、この6240という品番は製造本数が極めて少ない割には、見どころが沢山ありますね。謎多きですが、一方では解明が進んでいるのも事実です。
間違い探しをしながらの本物探し。ロレックスは面白い。そして怖い。そんなギリギリのところが、もしかしてみんな好きなのかも。